苦しくない内視鏡

苦しくない内視鏡検査(鎮静剤(安定剤)の使用)

  • 内視鏡検査が苦しい、あるいは不安で怖いなど、ご心配されている方が多くいらっしゃいます。当クリニックでは苦痛の軽減を目的として、ご希望により鎮静剤(安定剤)を使用して内視鏡検査を行っています。

  • 鎮静剤の使用で、半分眠った状態で検査を受けることができ苦痛が軽減されます。

  • 過去に検査を受けられた方の中には「綺麗にラッピングされたクリスマスプレゼントをいっぱい貰って、箱を開けて喜んでいる夢を見ていたら先生に起こされた」「子供達とコタツでみかんを食べていた夢を見ていた」「会社でプレゼンテーションをしていた」などとお話をされる方がいらっしゃいました。また、30年前に初体験で内視鏡検査を受けられ、大変苦しくて一生検査は受けないと言って来院された方が、検査後に「先生、これなら毎日検査を受けてもいいよ」と言われ、私がそれは嘘でしょ、と返すと、「その位、気持ちが軽くなったよ」とお話され、ニコニコ顔でした。

  • その一方で鎮静剤を安全に使用するために、検査中に血中の酸素濃度、脈拍数を常時モニターし、意識レベルや血圧測定の監視を行なっています。また検査後は鎮静状態から覚醒を促す薬剤を使用する場合もあります。

  • 以下は当クリニックで鎮静剤を使用して内視鏡検査を受けられる方への実際の説明内容です。

苦しくない検査

内視鏡検査で鎮静剤(安定剤)をご使用される方へ

当クリニックでは内視鏡検査(胃・大腸)を行う際に、患者様のご希望で鎮静剤(安定剤)を使って検査を受けることができます。

鎮静剤の目的は、検査時の不安、緊張などを和らげ、喉の反射、お腹の痛みを減らし、検査を楽に受けられるようにすることです。
しかし鎮静剤の使用により、程度に個人差はありますが、検査後に眠気が残る、判断力が低下する、記憶力が鈍る、などの症状がみられることがあります。この状態は時間の経過とともに軽くなりますが、ご自身ではこの状態を感じていない場合もあります(自分は正常に戻っていると感じていますが、鎮静剤の影響は当日中ずっと続いています)。

したがって次の注意事項を守って頂く必要があります。

注意事項

  1. 当日は、車、バイク、自転車などの乗り物は運転できません。
    公共交通機関等のご利用またはご家族の運転による送迎をお願い致します。
    (鎮静剤により眠気、判断力の低下が起こりますのでご自身が運転される事は非常に危険です。)
    車で来院された方は鎮静剤の使用をご希望されても使用できませんのでご了承ください。
  2. 検査後は、個人差はありますが約1~2時間程度ベッドでお休み頂きます。
  3. 鎮静剤の使用による足元のふらつきや転倒に十分ご注意ください。
    特にご高齢の方は転ばないようにご家族の付き添いをお願い致します。
  4. 検査結果の説明を全ての方に行っておりますが、鎮静剤使用の影響で説明を聞いたことを忘れてしまう方(記憶力低下、健忘)がいらっしゃいます。
    そのためご家族と一緒に説明を聞いて頂くことをお勧めしています。
    説明を聞いたことをお忘れになられた場合は、再度説明しますのでお申し出ください。
  5. 当日、飲酒はお控え下さい。
  6. 患者様のご病気や状態により、医師の判断で鎮静剤の使用をお断りする場合があります。
  7. 鎮静剤使用後、ご自身の運転により事故等を起こした場合、当クリニックは責任を負いかねます。